当時の私は自分の進む道が見出せずやみくもにもがいていました。
やりたい事は山ほどあって、手当たり次第試してみるけど結局ただの器用貧乏なままだ・・・と落ち込んでました。
そんな時やっぱり誰かの助言が欲しくなりますよね。
悲しい事に親しい友人と呼べる人がいなかった私は知り合いに聞いた有名な占い師さんの元を訪ねる事に。
ネットでも本当に有名なのかどうかチェックしてから行きました。
そのお店は一見普通の古びたアパートで、商店街の一角にありました。
中へ入ると当の占い師さんが立っていました。
小柄で黒髪ロングヘアの?みどころのなさそうな顔つきでした。
第1印象は良くも悪くもなく、ただ何となく緊張感が漂う空間でした。
早速私は悩みを打ち明けました。
「これからの自分の将来がわからない。
今ダンスや歌を習っててその道に進みたいけど、果たして上手くいくのか・・・」
さてあなたはなにが悩みなの?という彼女のセリフに対して答えました。
ダンスや歌が好きで、でも自信がない。だからこの先の未来が不安だったんです。きっと答えはもう自分の中で出ていたんでしょうけど、もう一歩前に踏み出す勇気を後押ししてくれるの言葉が欲しかったんだと思います。
彼女は淡々と答えました。
「年齢的にもいつまでも追いかけられる夢ではないから、いつまでに達成するっていう目標を決めた方がいいね。あと、あなたは台湾とか他のアジア圏で活躍すると花開くかもね。」と言われました。
時間にして30分という決まりがあったと思います。あまり盛り上がる事なく一番ききたかった話題が終了し、他には?と聞かれて私は母との確執問題を軽くききました。
結構母親とも衝突があり、以前舞台のオーディションに受かった時母に酷い言葉をかけられたエピソードを話しました。その時母はなぜあんな酷い事を言ったのか、と。
すると彼女は「多分あなたの親は悪気はなかったみたいね。」と宙を仰いだのち答えました。
それで少しは心が軽くなりましたが、時間になった途端「はい、じゃあお金!」という感じでそれまでの淡々さから何か一変して態度が変化しました。
何というか、魔法でもかけられていたかのような一瞬で現実に引き戻されたような・・・
そんなむず痒い気持ちのまま彼女の手の平に3500円を渡しました。
私は彼女の人間性を見た時、果たしてこの方に相談したのは間違いではなかったのだろうか?と今でも疑問になる、そんな30分間の思い出です。
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